脱いじめの社会学

Sociological Insight: some episodes for escape from bullying

episode 6. いじめを推奨し続けるマスコミ

いじめはよくない、いじめはけしからん、 マスコミはそんな論調でいじめについて報道するけれど、 ぼくはそんな報道を目にする度に、馬鹿げた話だと思う。

マスコミがどんなにいじめはよくないと報道したところで、 また、嘆かわしい事件が起きましたと報道したところで、 そもそもマスコミ自体が積極的にいじめを推奨しているのだから、 こんな馬鹿げた話はない。

推奨している、と言っても、もちろん 「いじめ賛成!」「いじめの被害者はもっといじめられるべき!」 などと言っている訳ではなく、 マスコミのやっていることは実質的にいじめを推奨しているのと変わらないという話だ。

例えば政権批判、中には的を射た政権批判もあるが、合理的な批判ではないものが多く、 「なんとなく悪い気がするから」という非合理的な理由で政権批判が繰り広げられる。

マスコミは正義のために真実を、とか意気込んでやっているのかも知れないが、 これでは実際やっていることはいじめの構造と変わらない。

そして、極めつけは糞バラエティ番組の数々である。

今も昔も、デブ・ブス・ハゲは笑いの種にされる。

もちろん、実際現場で馬鹿にされているデブ・ブス・ハゲは、 馬鹿にされることでお金をもらうことができるので、 喜んで馬鹿にされるという演出を受け入れているはずだが、 こんなものを、子どもに向けて放映したら、

「世の中には馬鹿にされても仕方のない人間がいる。」

というメッセージでしかない。

いじめを電波に乗せて放送しているだけである。

そんなマスコミが、いじめはよくないと報道する。

自分たちは散々いじめを行って、 いじめのお手本を日本中に放送しておいて、どの口がそう言うのかという話だ。